■片頭痛の話

 今回の話題は片頭痛です。
私自身が重度の片頭痛と非常に長い付き合いをしているので、その辺りも含めてのお話となります。
(病状に関する内容が含まれますので、苦手な方はお読みにならないで下さい。また私こと黒トリは医療従事者ではなく正確性を欠いた内容が含まれる可能性を否定できません。以上をご了承の上、本記事をお読み下さい)

片頭痛とは?

 片頭痛の詳細については丸投げで大変申し訳ないですが、こちらの沢井製薬様のページをご参照ください。
さすが製薬会社様のページで、非常に分かりやすく詳しく解説されています。
https://kenko.sawai.co.jp/prevention/202304-02.html

 

私個人のこと

 私が初めて”頭痛”を自覚したのは4歳頃です(その時の事は記憶にあります)
ですがそれが片頭痛だったのかどうかは不明です。何せ小さな子供ですから症状を上手く言い表せません。
痛み止めを飲みましたが痛いままで、しばらく苦しんで座布団の上にけろけろしてしまいました。

 それから小学校に上がり何度か頭痛がありましたが、次にハッキリと苦しんだのは小5の運動会の時でした(我ながらよく覚えているものです)
さすがにそのくらいの年齢になるとしっかりと痛み方を認識していて、典型的な片頭痛の症状(頭の片方がズキンズキンと痛み、保健室の天井の蛍光灯が眩しくて仕方ありませんでした)が出ました。そしてやっぱりけろけろです。

 自宅に帰ってからも2度ほどけろけろしたので行きつけの内科に行きましたが、「風邪でしょう」という事で解熱鎮痛薬を貰って終了です。そりゃ元気そうな小学生の男の子が片頭痛とか、お医者様でもなかなか思い至りませんよね(片頭痛は現代においても検査ではっきりした結果は出ず、問診による判断が中心となります)
 翌日までウンウンと苦しんでいましたが、夜中に姉からは「うるさい!」と怒鳴られる始末。ほんと泣きっ面に蜂です。

 その後の学生時代、そして成人してからも頻度・程度はだんだんと重くなり、そのうち1ヶ月のうちかなりの日数、仕事に支障がでるようになりました。
その時々で程度は変わりますが、ひどい場合は数分ごとにけろけろを繰り返し、10回目を超えた辺りからは胃液と血が混じったものを一晩中けろけろし続けるという、あまりの苦しさにもう衝動的にどうにかしてしまいそうな事も度々ありました。

 当時はまだ自分の頭痛が片頭痛だという認識がなく、病院に行っても「風邪でしょう」「肩こりから来る頭痛でしょう」との診断で「これで様子見ましょう」とロキソニンを処方される事がほとんどでした。
ロキソニンは優れた解熱鎮痛薬ですが、残念ながら片頭痛にはあまり効果は期待できません。
自分の頭痛が片頭痛だと認識しなかった私は、規定の量や回数を無視してロキソニンやバファリンを大量に飲んだりして(非常に危険な行為です。絶対にマネしないで下さい)、「おかしいなーいくら飲んでも効かないなー」と思っていました。



神の薬

樹脂ケースの中にさらにPTPで包まれています
予防効果はなく頓服として用います

 当時の私は片頭痛により生活に支障が出て、仕事も早退したりを繰り返していました。
一方で海外では1991年よりトリプタン製剤という種類の、いくつかの薬が発売されていました。
これは一般的な解熱鎮痛薬とは全く違い、「脳の血管を収縮させて(結果的に)痛みを減少させる」という作用を持つ薬で、片頭痛用の頓服として非常に有効なものです(片頭痛は脳の血管が膨張して周囲の神経を刺激して痛む病気です)

 そこから9年かかって日本では2000年に承認(遅い!)、翌年から発売になったトリプタン製剤の第二世代の「マクサルト」を処方され「これマジで神の薬!」となったのです。
何せ、どれだけ痛み止めを飲んでも効かなかった、何をやっても一度症状が出ると伏せっていたしつこい片頭痛が、(効いた場合は)ウソのようにすっ飛んでくのです。

 …と良い面もありましたが、一方で食事のタイミングなどとの兼ね合いに神経を使ったり、過剰包装とも思えるような保存でないと劣化が進みやすい事、また私の場合は効果があるのは6/10回くらいで、効かない場合も多くありました。
そして何より薬価が高く、保険適用であっても病院いくたび万札が飛んでいきました
それでも、私にとってはまさに救いの神だったのです。

現在

薬も進化しますね

 現在はマクサルトからさらに世代が進化したナラトリプタンにお世話になっています。
体感的には私の場合、効果が出る確率は6/10から8/10程度に増加し、過剰包装の必要がなくなり、また食事のタイミングもあまり気にしなくて良くなりました。何より薬価が大きく下がったのが嬉しいところです(効果発現まで少し時間がかかる、薬効そのものがあまり強くないという欠点もありますが、ささいな事です)

さらにご自身も片頭痛で苦しんでいらっしゃるお医者様に担当となっていただき(以前は米国で関連の研究をされていたそうです)、片頭痛予防の薬の処方、さらに普段の生活の指導も行っていただいています。
おかげで以前のような地獄のけろけろ症状の頻度と程度は大きく減少しました。

まとめ

 個人的に、片頭痛は苦しい症状もちろんですが、他人から理解されづらい事もつらい理由のひとつだと感じています。
自分が片頭痛持ちだと人に伝えると、「え、へんずつう?ヘンな頭痛?風邪?二日酔い?バファリン飲めば?」というのが片頭痛と無縁の人のおおかたの反応です。
病院で診察を受けても風邪だの疲労だので片付けてしまう医師も少なくなく(具体的に数値などで現れないので無理もないですが)、学校や職場でサボりの口実の頭痛扱いをされてしまう人も多いでしょう。

 結局私の場合は、トリプタン製剤と片頭痛に詳しいお医者様との出会いがあって救われた形です。
今でも頭痛が出ると仕事の効率などは落ちてしまいますが、以前のように地獄の苦しみが長時間続くような事はかなり減りました。 


 調査によれば片頭痛持ちの日本人の4割がまだ医療機関で受診していないという結果があります。
無駄な我慢をせず、頭痛持ちの人は専門の病院(脳神経外科や頭痛外来のある)へ行きましょう。


 

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