■野鳥撮影の話

 私は色々なものを撮りますが、数年前から野鳥も含めるようになりました。
その分野においてまだ初心者という事ですが、これがまた難しいのです。
今回はその辺りのお話しをします。

機材

 小さく警戒心が強い野鳥を撮るには、皆さんが想像する「バズーカ砲みたいなレンズ」が必要だったりする事が多いです。いわゆる望遠レンズですね。
 反面、公園の池などにいる野鳥は人にある程度慣れていて、人間との距離も近めな場合が多いので機材も小さめで済みます。近くに寄ってくる鳥などはスマホでも撮れますね。
 私は飛行機を長く撮っているので、野鳥撮影と機材で共通する部分があるので助かっています。

気分は忍者?

 上で書いた通り、鳥は小さいです。なのである程度近寄らないといけません(離れれば離れるほど大袈裟な機材が必要になりますし、色々と不便な事が多くなります。逆に良い部分もありますが)

じっと待ちます


 野鳥は種類や個体にもよりますが基本警戒心が強く、なかなか近寄らせてもらえません。
高い木の枝にとまっていても、人間が近づくとほぼ逃げていってしまいます(鳥はある程度までは人間が近づく事を許しますが、一定の範囲より内側に入ろうとすると途端に逃げていきます)
抜き足差し足で近寄るにしても、鳥の方が人間より目が良いので先にこちらを見つけています。

がまん比べ


 そんな警戒心の強い野鳥達ですが、こちらが動かず一箇所にじっとしていると、意外に向こうから近寄ってきます。
 つまり撮るには待っていると良いのですが、これが一筋縄ではいきません。
野鳥を撮りやすくなるシーズンは冬、鳥の活動時間は早朝からの午前中、じっと潜んでいるので動けない、都市部から離れた場所(山裾や水辺)が多い、という事で寒さに耐えながら我慢くらべです。
そしてそんなに苦労して待っていても、ここぞとカメラ構えた瞬間に羽ばたいて飛んでいってしまった…というのもあるあるです。
 私は最初はその辺りを理解していなくて、自分の方からズンズンと近づいては逃げられてしまい、「その日は一枚も撮れなかった」なんて事が多かったです。
またそういったやり方は野鳥側にストレスを与える※ので、良くなかったです。反省。

(※上で、距離が遠い方が良い部分もある、と書きましたがこういう事です。
人間が遠くにいる方が鳥がリラックスした姿を見せてくれます)
 

場所

 撮影する場所の公開については賛否ありますが、私個人は観光地や人が多く集まる公園などは除いて、あまりネット上などに公開しない方が良いと考えています。
これは何も独り占めしたいケチケチ根性から言っているのではなく、野鳥のいる平和な場所に人が大勢押し寄せると…鳥が警戒するのはもちろん、残念な話ではありますが、中にはマナーが悪く付近の住人の方々に迷惑をかける人もよく見かけます(デカいカメラ抱えた見知らぬ人達が近所を闊歩する時点で警戒対象となるでしょう)

これは法がどうこうではなくマナーの話です。線引きが難しいのを良い事に、マナー悪い人が目立って規制が作られて、結果じぶん達の首を絞める…というケースは写真に限らず過去さまざまな界隈で起こりました。
 後悔する前に自らを律して動きましょう。

 

まとめ

ちなみにこの子は自分から人間に近寄ってくる個体です

 今回は…いや今回もちょっと説教くさい話になってしまいましたね。
細々とやるには野鳥撮影や観察は良い趣味だと思っています。
探せば人懐っこい鳥がいてスマホでも撮れるような場所があると思うので、皆さんもこの冬にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


 

 こちらは明石市にあるA, B型作業所のミューズ明石クロノスさんで、様々な利用者さんが各人の能力を活かす形で楽しく働いておられます。興味のある方はぜひ覗いてみて下さい。

error: Content is protected !!
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました